校長室から

梅雨に思うこと

2024年7月2日 09時22分

 7月になりました。1学期もあと残り3週間。日々の学習でも、各教科において学習のまとめに差し掛かりました。来週は個別懇談があります。短い時間ではありますが、1学期のお子様の学校生活の様子や夏休み、2学期に向けての目標などについて話し合わせていただきます。保護者の皆様には、ご多用のところと存じますが、どうかよろしくお願いいたします。

 今年の梅雨入りは例年より少し遅れたとのことですが、今は梅雨真っ只中、すっきりしない日が多いです。これだけ雨が続くと、災害も心配になります。とにかく、何事もなく、適度な雨を降らせたら梅雨が明けてほしいと祈るばかりです。

 本校でも、中休みや昼休みには、多くの子どもたちが運動場に出て、元気いっぱいに遊んでいます。雨上がりの少しぬかるみのある地面があっても、立ち入り禁止が解除されていれば、それをよけてでも鬼ごっこやドッジボールなどで楽しんでいます。

 雨の日はというと、子どもたちは暗い空をうらめしそうに眺めながら、図書室に行ったり、教室でおしゃべりしたり折り紙を折ったりして過ごしています。時には、教室で全員遊びを楽しむこともあります。

 私が学級担任をしていた頃にも度々目にした光景ですが、かつては、雨の日の休み時間が嫌いではありませんでした。

 私は、ハンカチ落としが得意でした。などと自慢できるレベルではありませんが、私の後ろに誰かがハンカチを落としたら、私は必ずといってよいほど隣の子を鬼にすることができました。教室で過ごすからこそ、私自身子どもたちと普段なかなかできない会話を交わしてほっこりすることもありました。狭い部屋で、それぞれの子が思い思いの時間を過ごしていても、片隅にいる誰かがしゃべり始めた話題が、教室全体に及んで、みんなで笑い合うこともあり、それがとても心地よかったりもするのです。

 子どもたち同士の心の距離が近くなった気がして、好きな時期でもありました。

 もちろん、運動場で遊びたい子どもたちのうっぷんはたまる一方ですが、「止まない雨はない」、雨が上がったときの喜びはさらに大きくなるというものではないかと。今年も、もう少しの我慢です。

 ある年の梅雨時期に「こんな教室だったらいいなあ。」との思いで子どもに紹介した俳句を二つ、今年も思い出しました。

 この部屋に 笑顔が集う 梅雨が好き

 子どもらの 心を寄せる 梅雨が好き

 保護者の皆様にも、地域の皆様にも、学校をあたたかく見守ってくださり、何かとお力添えいただいておりますことに、深く感謝申し上げます。最後にもう一句だけ、皆様へのお気持ちを。

 紫陽花の 花の数ほど ありがとう

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